タイムズスクエアのカウントダウン(アメリカ)やテムズ川の花火(イギリス)など、世界的に賑やかなイベントの多い年末年始。歌合戦や第九、そして恒例のカウントダウンなど、日本でも何かと賑やかに年を越しがちですが、やっぱり馴染み深いのは除夜の鐘でしょうか。
Source: todaiji
日本全国の多くのお寺で108回も撞かれるこの鐘には、主に煩悩を祓う意味があるとされ、この「108」という数字は、ただ「たくさん」という意味合いであるとする説、「1年間」を表す数字であるとする説、仏教の基本の教えである「四諦」や「三界」をベースにした煩悩の数であるとする説、人間の持つ感覚器官とその対象である「六根・六境(六塵)」に根差した煩悩の数であるとする説など、様々な説があるようです。
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さて、除夜の鐘とともに年を越し、次に行うことといえば、おせちとお年玉と……そう、初詣ですね。近所のお寺や神社にお参りするのも良いですが、大きなお寺や神社で新年気分を味わうのも素敵です。京都から1時間足らずの距離にある奈良・東大寺では、奈良時代(8世紀)建立の歴史ある建物と約15mの大仏、そして数多くの鹿があなたを待っています。
初詣を済ませた後、きっとあなたはおなかが空いていることに気づくでしょう。今回はそんな奈良のグルメをご紹介します。
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せっかく奈良まで来たのなら、伝統的で本格的な懐石料理を味わってみたいですよね。近鉄奈良駅から徒歩5分、吉座傳右衛門では、四季の味覚とおもてなしの心を堪能することができます。懐石はお昼3000~4500円、夜は4000~12000円と比較的お手頃かつ選択肢が豊富。お財布やおなかの具合に合わせて旬の味を楽しみましょう。
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東大寺から約5分、奈良公園内で数々の伝統的かつオシャレなお店を構える夢風ひろば。そんな中でもひと際目を引くのが、奈良時代の書物をモチーフにした3つのお店の複合店「書架」。万葉集がテーマのティースタンド「言の葉」は抹茶などをベースにした可愛らしいデコレーションパフェやシェイクが女性に人気。風土記がテーマの「花の月」では、彩り豊かな手織寿司が楽しめます。大人な時間を過ごしたいあなたは、古事記がテーマのバー「天の戸」で味わい深い地酒を美味しいおでんとともに。古くから伝わる和の心を感じつつ、様々な楽しみ方ができるお店です。